生命を守る仕事には、質の高い人材育成が必須です。警備の仕事は、リタイアした高齢者が行うというイメージがあるようです。当社でも定年制を廃止して、働く意欲を持った人を年齢に関わらず採用しています。健康に仕事ができるなら、生涯働いてもらいたいと考えています。
とはいえ、警備は決して誰にでもできる業務ではありません。何よりも大切なのは、「人のかけがえない生命を守る」という目的を持った仕事だという自覚を持つことです。そして、人の生命を守る仕事に必要な知識と技術を身につけることが欠かせません。
警備業界には今、追い風が吹いています。当社も近畿一円はもとより遠く関東からも警備の要請をいただきます。高まるニーズに対して、質の高い警備を提供できる企業が不足しているからです。しかし、この追い風に安易に吹かれるようなことは、あってはならないと考えています。人の生命を守る警備という仕事は、しっかりとした教育・研修を受けて、確かなスキルを持った人でないと安全に遂行できないからです。
時代の変化に的確に対応できる仕組みを作り上げることも必要です。現在、当社では創業当初から手がけてきた交通誘導業務を軸足にしながら、施設内で行われるコンサートやスポーツイベント、花火大会をはじめとする屋外催しの警備にも力を入れています。イベント警備はビジネス的なメリットが大きい一方で、警備員の質が問われる業務です。イベントの内容によっては、現場のスタッフの年齢も問われます。これまでも、若手を積極的に採用してきましたが、今後はさらに若い警備スタッフの充実に力を入れていこうと考えています。
また、現場の隊員の質を向上させるために、教育・研修を担当するスタッフを育成し、専門スタッフによる充実した教育システムの構築に力を注いでいます。時代の変化や要請に的確に対応できる仕組みを作り上げ、生命を守る仕事にふさわしい質の高い業務を遂行することが、当社の使命であり、いま目の前にある大飛躍のチャンスをとらえる鍵になると確信しています。